アツユ
赤い体、人面馬足(または蛇身人面)、赤ん坊のように泣き、人を食うという龍。中国古代の英雄、弓の名手羿(ゲイ)によって殺された。
『山海経[北山経]・[海内南経]・[海内西経]』 『淮南子』 『述異記』
応龍 オウリュウ
黄帝(軒轅)が蚩尤を倒す際に、遣わした龍。水龍であったようで、「応竜は蚩尤を殺し・・・略・・・やがて南方に去って住んだので、(応竜のいる)南方には雨が多い」と『山海経』にある。翼を持つ龍という記述だが、「山海経」に掲載されている図解では分かりにくい。
某ゲームに出て来る、白龍と黒龍のウンヌンという設定はフィクション(だと思われる)なので信じないように。
『山海経[大荒北経]』 『淮南子』
化蛇 カダ
人面で、犲(サイ。山犬の事)の身体、鳥の翼を持ち、洪水を起す。龍という名はついていないが、姿は龍のようである。
『山海経[中山経]』
吉弔 キッチョウ
亀の身体と龍の頭を持つとされる。
『本草綱目』
九嬰 キュウエイ
『淮南子[天文訓]・[本経訓]』
共工 キョウコウ
燭陰と闘い、敗れたというエピソードを持つ龍。
『山海経』
虬龍 キョウリュウ
元は怪魚だという説があり。
蚪龍 キョウリュウ
玉龍 ギョクリュウ
一説には藤村俊二の事(嘘です。スミマセン)。西海龍王敖閏(敖順の場合あり)の第三太子。火事を起こして、宝珠を焼失させ、死罪になった。最初から玄奘三蔵の白馬だったわけではなく、三蔵の馬を食べてしまったので、代わりに白馬になった(変えられた)、というのが『西遊記』でのお話。
『西遊記』
鼓 コ
鍾山(しょうざん)に住む、人面、竜身の生物。黄帝によって成敗された。
『山海経[西山経]』
虹ゲイ コウゲイ
虹を龍に喩えたところから生まれたとされる龍。虹(コウ)という雄の龍と、ゲイという雌の龍で一対になっている。
『捜神後記』
黄龍 コウリュウ
五行思想において、中央に配され、土行を担当する、非常に縁起のいい龍。
このサイトでは各所に出没する、絶対君臨者。
蛟龍 コウリュウ
黒龍 コクリュウ
邪悪な龍で、神話において女媧に退治されたという話があるが、出典は不明。
日本の仏教においては倶利迦羅(くりから)龍と言う。
『和漢三才図会』
枳首蛇 シシュダ
双頭の蛇。
『本草綱目』 『論衡』 『嶺表録異』
修蛇 シュウダ
洞庭湖に棲むという巨大な龍。巴蛇(ハダ)と同一視される場合も。
『山海経[海内南経]』
燭龍(燭竜) / 燭陰 ショクリュウ / ショクイン
鐘山(しょうざん。江蘇省南京市にある実在の山)に棲むとされる、巨大な身体を持つ龍。
『山海経[海外北経]』の冒頭に「鐘山の神の名は燭陰・・・・・・・略・・・・・・」とある。
同[大荒北経]では、西北の海の外に人面蛇身にして赤い神が居て、(その神は)何も食べず、寝ず、息もせず、風雨を招き、九陰(とこやみ)を照らすという。なんと身長は千里。
『山海経[海外北経]・[大荒北経]』
青龍 セイリュウ
四神のうちで東(春)を司る。ちなみに、青龍刀というのは、形が龍っぽいから付けられたわけではなく、関羽が使っていた刀の柄に青龍が刻まれていたため。蒼龍(ソウリュウ)というのは単なる言い換え。
蜻龍 セイリュウ
蜥龍 / 石龍 セキリュウ
銭塘君 セントウクン
龍の種類ではなく、『柳毅伝』というお話の中に出て来る龍の名前。
『柳毅伝』
先龍 センリュウ
相柳 ソウリュウ
九つの頭を持つ龍(?)。『山海経』に掲載されている図解はかなり笑える。その原画をお見せできないのが残念。
共工の臣下で、人面蛇身、その身体は青いという。禹(夏王朝の皇帝)によって倒される。
『山海経[海外北経]』
チ
『本草綱目[鱗部・竜類・蛟竜]』 『述異記』
猪婆龍 チョバリュウ
『聊斎志異』の一篇「竜王の娘」においては、猪婆龍(猪婆竜)=揚子江竜(シナアリゲーター)とされていて、普通に物語に登場しているが、これが龍ではなく、ワニだというのなら、ファンタジーもへったくれもない。
『太平広記』 『聊斎志異』
毒竜 ドクリュウ
『太平広記』
白龍 ハクリュウ
四輪駆動車に変身できたり、三井寿が声をやってたり、色々。中国での出典は不明(管理人が探せないだけ)。
巴蛇 ハダ
象を食らう巨大な龍。三年後にその骨を排出し、その骨が薬になるそうだ。『山海経』の図解では、二枚舌の蛇に翼が生えたような姿をしている。
『山海経[海内南経]』 『淮南子[本経訓]』
馬絆蛇 バハンダ
川に棲む龍。人や馬や牛を川に引きずり込んで食うという。
『山海経[中山経]』
蟠龍 バンリュウ
鳴蛇 メイダ
『山海経[中山経]』には、「その状は蛇の如くで四つの翼、その声は磬(なるいし※)のよう」という記述がある。水中に生息しているようで、この龍が現れると旱魃するらしい。
※磬(ケイ)という中国起源の打楽器の事かもしれない。
『山海経[中山経]』
龍王 リュウオウ
中国の伝説・神話・御伽噺に度々出てくる「龍の中の王様」のはずが、何故かどのエピソードでもパッとしない描かれ方をしている気がする。『西遊記』や『封神演義』に登場する四海龍王が有名。
日本の仏教での「竜王」(主に八大竜王)はまた別物。